前主将が「好きなことを書いていい」とか言ったので,私の趣味の動物園水族館巡りの話をしようと思う.たぶん初めからこんなことを書くとは予想していなかっただろう,後悔するがいい.
さて,おそらくほとんどの人は,動物園水族館は小さいころに家族と行くもの,もしくはデートスポットだと考えているのではないだろうか.私は,それだけではもったいない,ある程度知識を持った私たちは,動物園水族館をより楽しむことが出来るように思う.
無論,子供のころの生き物に対する驚嘆と興奮は大切にすべきことであるし,その非日常的な雰囲気から(私には全く縁がないが)カップルが絆を深めるのに適している場所であることは言うまでもない.しかし,そのような人たちのどれほどが,展示されている生き物以外の,例えば生き物解説,環境維持活動の展示などを気にしているだろうか.おそらくほとんどの人はそれらをスルーして,他の生き物のところへ足を進めるだろう.そこに非常に興味深いことが記されているにも関わらず.
例えば,ハシビロコウという鳥はご存じだろうか.神戸どうぶつ王国に行ったことがある人なら知っているかもしれない.動かない鳥,目つきが悪い鳥との評判をよく聞くが,実はかわいい一面がある.ハシビロコウは,仲のいい個体(飼育下では飼育員さんにも)の前では,頭を振りながらおじぎしたり,くちばしをカタカタと鳴らしたりすることがある.これは親愛を表す行動と言われている(詳しくは「ハシビロコウ クラッタリング」で調べてみて欲しい).すなわち,飼育員さんに対して親愛のアピールを行っているのだ.強面なハシビロコウの印象が少し変わったのではないだろうか.私はこの情報を神戸どうぶつ王国の解説展示から初めて知ったように記憶している.
これはあくまで一例にすぎないが,少し立ち止まって生き物解説を見ることで新しい魅力を発見できることもあれば,環境問題の現状についての知識,また,その生き物を飼育するうえで工夫していることなどを知ることが出来ることもある.多面的に動物園水族館を楽しむことが出来るようになるのである.
などと怪文書を垂れ流してきたが,所詮動物オタクの戯言である.この拙い文章を読んで一体どれくらいの人が実際に動物園水族館に足を運ぶのだろうか.しかし,もし動物園水族館に行く機会があれば,生き物以外の展示や環境問題の展示にも目を向けてほしい.きっと,そこの魅力が倍増するはずである.また,動物の姿かたちや振る舞いなどから自分のお気に入りの生き物を見つけてみるのも楽しい.その施設自体の雰囲気を楽しむのもよいし,生き物と触れ合ったり,ショーを楽しんだりするのも楽しい.動物園水族館の楽しみ方は自由だ.是非一度近くの動物園水族館に足を運んでいただきたい.
…これ杖道同好会のブログに書くことではないな,うん.
2022年度杖道同好会員(3回生)
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